Winnyによる情報流出
一連の事件に対する議論を見ていると、よく比喩論を用いて分かりやすく説明をしようとする試みがよく見られます。ですが、WinnyのようなP2Pモデルによる情報配布アプリケーションには特殊な点がいくつかあるので、それは共有しておくべきでしょう。
特にWinny及びキンタマウイルスによる情報流出における特徴をいくつか書き出してみます。
他にもあればコメントをください。
- Winnyのネットワークはフラットなので、基本的には発覚する。
- Winnyネットワークそのものが日本に比較的閉じている
- 大規模なトラフィック解析に対して弱い
- Winnyネットワーク上の全ノードから完全キャッシュを消さない限り、再配布は止まらない。
- ただし、キャッシュを持っているノードの特定は容易
今後、単独でWinnyネットワークに接続するようなウイルスが出てきてbotnet化するのは時間の問題と言われていますが、逆に日本国外でもWinnyが使われるようになると、また違った大きい問題になってしまいそうな気がします。